先月、2024年から新紙幣が発行されることが発表されました。今日は、あえて現行一万円札の福沢諭吉にちょっと関わる話。
明治時代の日本の大学では、お雇い外国人教員があらゆる学問を英語で教えていた時期がありました。それは、当時そういった諸学問の専門用語を日本語の語彙では表せなかったからです。その状況を打破すべく、福澤諭吉や中江兆民などの第一級の学者たちが、とてつもない努力で欧米の専門書を次々と翻訳。その所産として、有難いことに私たちは母国語で様々な学問をすることができているらしいです。(cf.内田樹『街場の共同体論』)
それを、最近の日本では、公私立問わず「グローバル」を合言葉にして、英語で専門分野を学べる大学・学部を増やしているわけですから、時勢というのは不可思議なものだなあと思います。時代が違いすぎますから、単純な比較はできないでしょうけど。
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