私は現在うつ病と闘いながら、生活をしています。というわけで、今回は自身の経験を基に、うつ病に対して有効な生活習慣を3つ挙げていきます。
①朝の散歩
これは、精神科医の樺沢紫苑さんがYouTubeで解説されていたのを見て参考にしました。人間は、朝日を浴びるとセロトニンという脳内伝達物質が分泌されます。これが、抑うつ状態から脱することにつながるそうです。外に出て運動できない状態のときは、屋内で日向ぼっこをするのも効果ありとのこと。私の場合は、窓際に布団を敷いて、寝る前にカーテンを開けることから始めました。日差しを浴びながら目覚めるのは、気持ちよいですよ!
②筋トレ
これも諸説ありますが、私の実感としては、筋トレそのものが科学的に抗うつ効果があるとは思いません。ただ、筋トレをやろうと思えるか否かの判断を通し、自分の精神状態を省みるのに役立つと思います。例えば、昨日は腕立て伏せを10回やったけど、今日は同じメニューをやる気が起きない場合、それは昨日よりも意欲が低下しているというバロメーターとなりうるでしょう。要するに、意味を持つのはトレーニングそのものより、自分の体調を計る行為としての筋トレと考えてください。
③何もしない自分を肯定する
うつ病というのはとにかく何もする気が起きません。まずはそういう過ごし方もアリだと肯定することが大切です。無為に過ごすことに対して焦るのは一旦やめましょう。ストレス解消やリハビリのために、無理に色々するのは逆効果です。却って疲れてしまうからです。掛かりつけの医師から言われましたが、リハビリに際しては、自分が「できることを」「疲れない程度に」行うことが効果的とのことです。自分の身体の声を聴きながら、ゆっくりと何かを始めるのがポイントですね。
【予防・再発防止のために】
自衛隊のメンタルヘルスに携わっている下園壮太さんという方の記事を以前読んだことがあります。そこには、「人はストレスではなく疲労で折れる」という旨のことが書いてありました。
一般的に「心の病」と言われると、「心の持ちようでどうにでもなる」と誤解されがちです。ですが、病は病です。新社会人等、この春張り切って新しい環境に飛び込んだ人は、身体への労りをお忘れなく。賢明に休むことも社会的スキルの一つです!
また、現在うつ病の治療をしている人は、自己判断で通院・服薬を中断することは厳禁です!症状が和らぐと治療意欲が失せてしまうものですが、うつ病というのは寛解期に入った後もしばらく服薬を続ける必要があります。さもないとぶり返し、発症当初より悪化します。医師の指示にしっかりと従いましょう。
「心の強い人は、たいてい心さえしっかりしていれば体はなんとかなる、って体のことをばかにしているんだ。でも人って、ある線を過ぎると、こんどは体が弱っていることが心を引っ張っていってしまうんだ」(よしもとばなな『ハゴロモ』より)